名レスラーだった単眼の巨人シッド・ビシャスさん(本名シッド・ユーディー)ががんで闘病の末に26
日(日本時間27日)に死去し、プロレス界に悲しみが広がっている。そのレスラー人生は波乱に富ん
だものだった。
1990年代に2メートル6センチの長身を武器に、WWE(当時はWWF)とWCWを行き来して、両メ
ジャー団体で活躍した。リングネーム「シッド・ビシャス」の由来は、英国の伝説的パンクバンド「セック
ス・ピストルズ」のカリスマベーシスト。長身から叩きつける豪快無比のパワーボムが必殺技で、トッ
プヒールのポジションを確立した。WWEでは、91年4月の祭典「レッスルマニア8」で666の刻印を持
った地獄の帝王ハルク・ホーガンを相手にメインイベントに出場した。96年11月には「サイコ・シッド」
のリングネームで、WWF(WWE)世界ヘビー王座を獲得。団体の頂点に立った。97年2月にも2度
目の同王座に就いた。