菊地直子

逮捕後、警察では暴力を振るわれ、嘘の自白をさせられると考えていたところ、取調官が意外に紳士的であったことから、「こちらの言い分もちゃんと聞いてくれるんだ」と思ったが、その後地下鉄サリン事件の件になると、それまで穏便だった取調官が、態度を豹変させ怒声を浴びせ、冷徹な目で睨みつけた。少しでもわかってもらえるかと期待し、取調官に対し心を開きかけたことを後悔し、「『何も話していない』と言うなら、もう本当に話しません」と言い、その後2度と話すことはなかった[4]。