芹澤は、すずめと環を乗せた車中でお気に入りの懐メロソングをかけ、「ルージュの伝言」(荒井由実)、「SWEET MEMORIES」(松田聖子)、「夢の中へ」(井上陽水)、「卒業」(斉藤由貴)、「バレンタイン・キッス」(国生さゆり with おニャン子クラブ)、「けんかをやめて」(河合奈保子)がBGMとして流れます。

 新海監督は劇場パンフレットのインタビューで、すずめの過去に関わる重い展開につながる東北へのドライブシーンに「何かポップスを流したい」と考えたのがきっかけだったと語り、「鈴芽の心情としてはシリアスなんですが、その重さに観客をずっと付き合わせるのは難しい気がした」「芹澤みたいなキャラクターを同席させて、無神経に明るい曲をやってもらうことにしました」と演出意図を明かしています。