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>この「二十世紀」、実はゴミ捨て場から見つかったという梨なのです。

>1888年、現在の千葉県松戸市で、当時13歳だった松戸覚之助(かくのすけ)は、芽を出した状態の梨の苗を発見します。その場所はなんと親類宅のゴミ捨て場でした。覚之助が11歳のとき、父親が梨の栽培を始めたこともあって、梨に興味を持っていたと言います。試行錯誤の上、23歳のときにその梨を結実させました。

>人を招いて試食してみると、柔らかく、味は甘く、果汁も十分だったそうです。その際、話を聞いたかの大隈重信も相伴にあずかったところ、その味を高く評価しています。

>当初、覚之助は梨の名前を「新太白」と名付けます。しかし、1904年に覚之助から苗木を借り受け育てていた渡瀬寅次郎という人が、「新世紀における代表的な品種になるように」と、「二十世紀梨」と命名するように提案したそうです。