>>886
「年を取るにつれ、あなたの多くの細胞は動きが悪くなり、機能を失い、そして成長をやめます。しかしいくつかの細胞は異常なほど成長します。私たちが研究で示したのはキャッチ=22のような板挟みの状況です。
あなたが動きがのろくなり機能が悪化した細胞を排除すれば、がん細胞は急増します。そしてこれらのがん細胞を排除したりスローダウンさせたりすると、今度は動きののろい細胞が蓄積されていきます。
つまり、動きののろい細胞を蓄積させるか、がん細胞を増やすかの板挟みの状況になるのです。それらを同時に行うことはできません」と論文の共著者であるアリゾナ大学・博士研究員のPaul Nelson氏は語りました。

人間がいつか死ぬということは当然のことですが、2人の研究者は「なぜ老化は議論の余地がない事実なのか、多細胞生物はなぜ本質的に老化を避けられないのか」ということを示した形になります。