盗作騒動
本作発表の前後、手塚治虫による1960年代のテレビアニメ『ジャングル大帝』とプロットやキャラクター、またいくつかのシーンが酷似しているという指摘がアメリカのファンやマスコミから提示された。
日本からはディズニー側の態度に疑念を抱いた漫画家の里中満智子が、配給を行うブエナ・ビスタ・インターナショナルへ国際宅配便で質問状を送り、
漫画家82人を含む計488人が質問の趣旨に賛同して署名を添えた。

これに対しディズニーは当初、製作者は『ジャングル大帝』を知らず、『ジャングル大帝』に似ているのは偶然の一致に過ぎないと反論した。
しかし、サンフランシスコ・クロニクルが主要スタッフにインタビューを行ったところ、8名中3名が『ジャングル大帝』を知っていると答えた。
また、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞している『ジャングル大帝』を、アニメ映画に携わる者が知らない方が不自然とも指摘された。ディズニーは反論として、ライオン・キングは『バンビ』やシェイクスピアの『ハムレット』から着想を得たと説明した。また、アフリカを舞台にすれば登場する動物の種類は限られることや、逆に相違点なども多く提示された。