押井
「100パーセント宮さんが作ったんだよ。指一本触れてない。触れさせてもらえなかったんだ、きっと。
だから、映画になってないもんね。そういう意味で言えば、今まで宮さんの映画が、映画たり得たのは、
どっかで鈴木敏夫がいたり、高畑勲がいたりしたからなんだよ。
映画として回収する装置がなかったんだよ、今回は。
妄想の羅列だもん。もっと言えば、願望炸裂映画じゃない。名売り映画でしょ、あれ?」

鈴木「押井さんダメだった? 『ポニョ』ダメ?」

押井「いや、面白かったよ。面白かったっていうのは、宮さんの妄想が面白かった。
  映画になってない、っていうさ。映画として回収してないんだもん、全然。」