2004年夏ごろ、当時球団職員だった小川がロッテ二軍本拠地のロッテ浦和球場(さいたま市南区)選手控え室に入ってすぐに姿を消したことが目撃されていた。
ロッテ球団関係者は『デイリースポーツ』(神戸新聞社)の取材に対し「
同時期にロレックスの腕時計など選手の所持品・クレジットカードがなくなる事件が頻繁にあり、
窃盗の被害届が増えたことから『小川が犯人ではないか?』と噂になっていた」と証言した。

事件当日(2004年11月18日)18時30分、小川は当日中に返済が必要な3万円の金策のため、
勤務先である産廃処理会社の会長宅(上尾市小敷谷)を訪れた。
会長は留守であったため、住み込みで働いていた家政婦の67歳女性が応対。小川は女性に金の無心をした。
しかし、同年8月に会長宅で室内が荒らされる事件があったほか、
同年11月11日(給料日の翌日)にも上尾市内のアパート(同社が社員寮としていた)で50万円が盗まれる事件が発生していた。
どちらも状況から社内の人間の犯行が疑われ、借金のある小川も疑いを持たれていた。