>>67
https://xtech.nikkei.com/dm/article/COLUMN/20080807/156203/
1982年,日立製作所や三菱電機の社員らによる,いわゆる「IBM産業スパイ事件」が発覚した。

 1982年6月22日,日立製作所と三菱電機の社員6人が米国内でFBI(米連邦捜査局)に逮捕された。容疑は米IBM社の機密情報を不正な手段で入手しようとした,というものである。FBIは併せて,日本国内にいる関係者12人に逮捕状を出したことを明らかにした。

 日立と三菱では入手しようとした情報の内容が異なっていた。三菱は従来の「System/370」が対象であったのに対し,日立は新しい370拡張アーキテクチャとそれを実装する未出荷の機種「3081K」の情報を得ようとしていたからである。逮捕されたのも日立5人に三菱1人,逮捕状は日立9人に三菱3人で,しかも日立のメインフレーム開発で中枢を担う神奈川工場の工場長にまで逮捕状が出ており,FBIの標的が日立であることは明らかだった。