円楽「時々、三平がいなくなったことで悲しみを感じた。カゴの中にいちゃいけない鳥もいると、
自分に言い聞かせた。閉じ込めるには、羽根が美しすぎる鳥もいると。閉じ込めていたことは
罪だったと知っている者は、そんな鳥が飛んでいった時に喜びを感じる。だが、美しい鳥が
いなくなった場所は、くすんでいて空っぽだ。俺は単に、友だちが欲しかったのだろう」