ザ・ノンフィクション あの日 僕を捨てた父は3 ~ようやく家族になれたのに~ 
4月20日(日) 14:00~14:55
8歳で自分を捨て憎み続けた父は認知症…同居生活で知った父のこと…家族が欲しいと願ったフジタの結婚そして待望の子供…ようやく家族ができたフジタを待っていた運命は…
「家族」が誰よりも欲しかった男にとって家族をつくるというのは、こんなにも難しいことなのだろうか…
アパートの一室で大量のゲームソフトと暮らすゲーム芸人・フジタ(47歳)。人々を魅了する神業の裏側には、彼の悲し過ぎる生い立ちが深く関わっていた。
小学校入学直前、母親が急死し、父と2人で暮らすことに。ところが父は、フジタの同級生の母親と恋仲になってしまい、家に帰ってこなくなった。小学2年生で始まった独り暮らし。そのつらさと寂しさを紛らすために来る日も来る日もゲームに没頭した。
それから35年…フジタは、かつて自分を捨てた父親と同居することになる。長年、憎み続けた父と再会した時、すでに父は認知症を患っていた。
かつて過ごせなかった「親子の時間」を取り戻したいと思い始めたフジタは、父とぶつかり合いながらも、初めて父のことを知る。
そして幼い頃の自分との写真をずっと財布の中に入れていたことを知り「自分も家族を持ちたい」と願うようになる。
44歳にして始める婚活。マッチングアプリで知りあった恋人との間に待望の赤ちゃんを授かったフジタは結婚を決意。「新しい家族」との生活、そして、そのことを喜んでくれる父の存在…フジタは「家族」というつながりに、これまでの人生にない幸せを感じていた。
一つ一つ幸せの階段を上っているように見えたフジタを待ち受けていたのは、思いもよらない運命だった…
【語り】宮﨑あおい