1台の車が埼玉県の田舎道を走っている。ラジオでは埼玉のご当地ソングに続き、DJが語る、埼玉にまつわる都市伝説・第II章が流れ始める。
その昔、東京からさげすまれていた埼玉県人が、壮大な茶番劇の末に通行手形を撤廃し、関東に平和が訪れた。埼玉解放戦線を率いる麻実麗(GACKT)と壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、さらなる平和を求めて活動。しかし埼玉県人は横のつながりが薄いという問題が浮上。
麗は埼玉県人の心を1つにするため、越谷に海を作る無謀な計画を打ち立てる。美しい白砂を持ち帰るために、百美を残し、和歌山県の白浜を目指して大海原に出るも、船が嵐に巻き込まれて難破し、麗は独り和歌山の海岸に漂着。麗は、滋賀解放戦線の桔梗魁(杏)と運命的な出会いを果たす。当時の関西は、大阪府知事の嘉祥寺晃(片岡愛之助)らの支配下にあり、滋賀県人、和歌山県人、奈良県人らが非人道的な扱いを受けていた。白浜も大阪人のリゾート地になっており、通行手形のない者は入ることができず、そこには和歌山解放戦線のリーダーである姫君がとらわれていた。桔梗は姫君を、麗は嘉祥寺にとらわれた仲間を救い出そうとするが、麗もまた嘉祥寺の手中に落ちてしまう。嘉祥寺が恐ろしい計画を企てていることを知った麗と桔梗、そして百美たちは、暴走する嘉祥寺を阻止することはできるのか…!?この事態は日本全国をも巻き込む史上空前の東西対決へと発展していく!