都内4カ所でシェアハウスを運営する荒井佑介さん(34歳)。自身の経験から、若者達の居場所を作り、自立支援を行うシェアハウスの運営を始めたのだ。集まってくるのは、家出・家庭内暴力・ひきこもり…など、心に傷を負った若者ばかり。居場所がない実家を飛び出して上京、所持金も無く、公園で野宿をしていたタクヤさん(仮名・23歳)は、シェアハウスに入居してからも、なかなか自立に向けて動き出せずにいた。親との関係が上手くいかず、心に傷を追った彼は、ある日、シェアハウスから姿を消してしまう。タクヤさんは誰にも言えない、ある事情を抱えていた。そしてもう1人、感情的に怒ることが多かった親の影響で、人と関わることが「怖い」と感じるようになったと語るユウタさん(仮名・25歳)。大学時代に、就職活動の面接に怖気づき、実家に引きこもるようになってしまった。「このままでは前に進めない…」社会との繋がりを取り戻す為、実家を飛び出したユウタさん。入居後、少しずつ他の住人とも会話が出来るようになった彼は、再び就職活動をスタートさせるのだが…。シェアハウスの暮らしで、人生をやり直そうと懸命に生きる若者達を見つめた。

【語り】八木莉可子  【放送時間】14:00~14:55