毎晩、見知らぬ人の家をタダで泊まり歩く男がいる。リュック一つで全国を流離い、夕方になると街角で「今晩泊めてください」と書かれたフリップを掲げるシュラフ石田（32歳）。なぜか、泊めてくれる人は毎日のように現れ、夕食を御馳走になったり、お風呂を借りたり、一緒にゲームをしたりと、一期一会の出会いを楽しんでいる。この生活を始めて4年、これまでに300軒以上の家を泊まり歩いてきた。元々、引っ込み思案なタイプだったという石田だが「何の柵もない一期一会の関係なら、自分らしくいられる」と、28歳で仕事を辞め、貯金を切り崩しながらこの暮らしを続けている。石田が「家主さん」と呼ぶ人々はなぜ、その日に出会った石田を家に泊めるのか？見えてきたのは、それぞれが抱える“心の空白”だった。2022年の大晦日…大阪にいた石田を泊めたのは、20代男性。心の病を抱えながら、一人暮らしを始めたばかりだという。石田は、これまでの男性の苦しみや過去に耳を傾け、一緒に新年を迎える。自由気ままに生きる男と、彼を受け入れる人々の不思議な一夜。今夜は、どんな出会いが待っているのか…

【語り】あの　　【放送時間】14:00～14:55