三家別の後日談など
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こうして三毛別羆事件は終わりを告げたが、実はこの事件の後、いくつか不可思議な現象が発生している。

ヒグマは解体された後、煮て食われた。この時参加していた苫前村三線(現在の苫前町香川)の鍛冶屋の息子は、その夜から家人に噛み付くなどの乱暴が始まり、その凶暴性は日に日に増していった。

そこで彼を寺に連れて行ったところ、間違いなく熊の祟りであると宣託を下された。そのため近親縁者が集まり、一心に祈りを捧げたところ、症状は治まった。これには人々も、死後も止むことないヒグマの悪業に恐れ戦いたという。

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三毛別ヒグマ事件は概要の恐ろしさもさる事ながら、事件を経験した村の少年が熊絶対殺すマンな猟師になって生涯熊を狩り続けて熊殺しマスターになり、事件から70年後の70回忌の式典での講演中に倒れて三毛別事件の同日に亡くなるという因縁とか怨念とかを感じさせる後日談がヤバい