ザ・ノンフィクション CEOになりたくて ~ポンタの上京物語~
東京の下町にある「起業家シェアハウス」…新しいホテル予約サービスのアイデアで起業を目指す21歳のポンタ…「人生を変える」と意気込むポンタのビッグな夢の行方は…

「子どもの頃からずっと、サラリーマンって楽しくなさそうだと思っていて…」そう語るのは、2022年6月、広島から上京してきた通称・ポンタ(21歳)。
今、若者の中で「起業」が大きなトレンドとなり、チャンスをつかもうと多くの若者たちが上京してくる。そんな彼らが、共同生活を送るのが、「U-25起業家シェアハウス」。
月々の家賃は4万5000円。先輩のアドバイスを受けながら、自身のビジネスアイデアで起業を目指す場だ。
ポンタは、中学生の頃、当時話題になった「高校生起業家」に憧れた一人。親の反対を押し切り、東京で一旗揚げようとやってきた。
「起業で人生を変えたい」、そう語るポンタの手元にあるのは、アルバイトでコツコツ貯めた120万円の軍資金と、温めてきた起業アイデア。
ポンタが考えたのは、「スマホでホテルの紹介動画を見た人が、その画面から予約ができる」という宿泊予約サービスだ。先輩起業家にもアイデアを褒められ、「世界的なオンライン旅行会社を超える」と、大きな目標を掲げ、夢への一歩を踏み出した。
しかし、アプリを開発するスキルも動画編集の技術もないポンタ。起業仲間を探すため、片っ端からメッセージを送るも、一向に賛同者は現れない。シェアハウスの同居人には、「ポンタには起業の覚悟がない」と厳しい指摘を受ける始末…
思うように起業が進まず退去する住人もいる中、CEOになることを目指すポンタの夢の行方を追った…【語り】小芝風花