次回 | 5月22日(日) 14:00~14:55
ザ・ノンフィクション 夜の街で輝きたくて… 〜闘う女たちの見る夢〜
もう一度夜の街で輝きたい…コロナ禍の苦境を乗り越え再起を目指す29歳のキャバクラ嬢…初開催されるナイトクイーングランプリに挑む…「お水の世界」で闘う女たち

もう一度、輝きを取り戻したい…千葉・西船橋のキャバクラで働く輝(きら)さん(29)は、18歳から「お水の世界」で働くベテランキャバクラ嬢だ。30歳を目前に控えた彼女は、コロナ禍の影響も重なり、月の収入は15万円ほど。
かつての3割にまで減少していた。安定した収入を求め、200万円の借金までして始めた歯のホワイトニングサロンも、思うように売り上げが伸びない。さらに、キャバクラでは20代前半の若い女性たちが台頭し、客からの指名も減っていく日々…
そんな輝さんが、2021年夏、あるイベントに挑もうとしていた。初めて開催される「ナイトクイーングランプリ」。全国のクラブ、スナック、キャバクラなど「お水の世界」で働く女性たちが集まり、容姿や売り上げだけでなく、個人の魅力や個性を競うというコンテストだ。
このコンテストで認められ、自分の価値を高めたい…お店で不振が続く輝さんは、他のキャバ嬢にはない、あることを“武器”にコンテストに挑んでいた。
一方、コンテストを主宰するのは、日本水商売協会の会長・甲賀香織さん(41)。夜の街で働く女性のため、疲弊する水商売業界を活気づけようと自ら協会を立ち上げた。
再び、夜の街の輝きを取り戻したい…身重の体で、なんとかコンテストを成功させようと奔走していた。苦境に陥る夜の街で、それぞれの輝きを求める女性たち。その闘いの日々を見つめた。
【語り】小芝風花