赤信号を無視してミニバイクの男性を死なせたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた
沼津市大岡、無職渡辺さつき被告(48)の判決公判が十五日、静岡地裁沼津支部であった。
菱田泰信裁判長は禁錮三年、執行猶予五年(求刑禁錮三年)の判決を言い渡した。

裁判長は、被告が赤信号を見落としたのではなく、青信号と見間違えた上、
衝突直前まで被害者に気付かなかったのは「典型的な見逃しとは異なり、過失は相当大きい」と指摘。

捜査段階で一度は認めた赤での進入を初公判で否認し「青と見間違えた」と繰り返す被告は
「真摯(しんし)に反省していない」とした。

一方で、免許取り消し処分を受け、遺族には適正な保険金の支払いが見込まれることなどから
「実刑相当とは言えない」とした。