公判では、被害者参加制度で、真実を問い続けた。初公判で渡辺被告は起訴内容を否認したが、第二回公判で一転、「私が赤だった」。自分の車のカーナビの映像から、信号無視が明らかになったからだ。だが「青と見間違えた。なぜ間違えたかは分からない」などと繰り返した。遺族には保身にしか聞こえなかった。家庭事情を理由に執行猶予を求めたことには「怒りが増した」。