2月1日(土) 04:50〜05:20
熊本市の慈恵病院で、「内密出産」に頼った女性は40人に上る。自らの妊娠を周囲に明かすことができない女性が、
病院のみに身元を明かして出産するもので、母子ともに危険な「孤立出産」を防ぐことを目的に慈恵病院が全国で初めて取り組んでいる。
しかし、法整備は進んでおらず、病院は訴訟リスクや金銭的な負担を抱えながらの運用を続けている。
内密出産には、「産んだ母親が匿名のままでは公的支援につなげられない」という指摘や「生まれた子どもの出自を知る権利をいかにして保障するか」などの課題がある。
しかし「妊娠や出産を知られたくなかった」という理由で幼い命が奪われる事件は全国で後を絶たない。何が女性たちを追い詰めているのか。
内密出産をした後に悩んだ末、思い直し、自ら子どもを育てるという決意に至った女性もいる。
運用開始から3年、内密出産を選択した女性たちのその後はどうなったのか。内密出産の現実を見つめた。
熊本朝日放送