紳助
「売れだすと、劇場に女の子キャーキャー来よんねん。で、これが邪魔やねんな。こいつらが俺たちをダメにしていくから。あの、いっつも相方に言うてたけど、こいつらはキャーキャー言うてくれて俺たちを追いかけてくれて、人気のあるような感じを作ってくれてると。
で、こいつらを俺らにとって、すっご必要や、すっごい必要やねんけど、めちゃめちゃ邪魔やと。で、こいつらが俺らをダメにしよると。
なんでか言うたら、こいつらを笑わすことが、簡単やからこいつらを笑わしにかかってまう。
で、こいつらを笑わしにかかった瞬間に俺たちはすべて終わってしまうと。
だから、テレビでも、カメラの奥でコタツで見てる兄ちゃんがおもろいと思ってくれる感覚でやる。いっつもそこに客はいない。向うにいんねやと。
吉本のちっちゃい劇場、女の子来るやん。もうついてる。あの子らを笑わしてたら、絶対アカンよ、ほんま。うん。
女の子はあの女の子笑わしたらええけど
男はああいう女の子を笑わしてたら、もう絶対無理。うん。
あいつらが笑えば笑うほど一番後ろで見てる俺たちが一番笑わしたい人たちが何やってるんこいつらと。うん。
「これはお前学園祭でやっとけよ、お前ら。
もっと身内だけ集まってやっとけよ」いう状況になんのよ。」