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ビキューナとは、南米アンデス山脈に生息するラクダ科の動物ビクーニャからとれる毛、またはその毛で織られた織物です。
ビキューナは「アンデスの女王」とも呼ばれ、その毛は「神の繊維」とも呼ばれ、カシミアよりも繊維が細く、保湿性や柔軟性、光沢感に優れています。
ビキューナに関する主な特徴は次のとおりです。
繊維はカシミアよりも細く、動物界で最も細く100分の1mmと言われています。
保湿性、柔軟性、光沢感に優れています。
黄、栗色で光沢に富んでいます。
毛足が長く、繊度が揃っています。
生息数が少なく、2年に一度の刈り込みで成獣1頭につき250〜350gの体毛しか得られません。

ビキューナは過去の乱獲により一時は絶滅も危惧され、現在もワシントン条約で保護されています。ビキューナを収穫するための剪毛作業は、各ビクーニャ個体につき2年に1度しか許されており、1回あたりの作業時間は5分以内と定められています。