経済アナリストの森永卓郎氏(67)が20日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。在職老齢年金制度について私見を述べた。

 厚労省は、人手不足を補うため、老齢厚生年金の月額と月給が合計50万円を超えると、年金が減額される「在職老齢年金制度」を見直し、減額する対象者を縮小する調整に入った。

 これに森永氏は「私が言いたいのは、ずっと年金保険料を払い続けてきて。どうなってるかっていうと、月収プラス厚生年金の月額の合計が50万円を超えると、超える分の半額がカットされるわけですよ。つまり、いっぱい稼ぐと年金がズルズル減っていくっていう構造になっている」と指摘。

 22歳から45年間厚生年金を払い続けている森永氏は、65歳になったタイミングで年金受給の申請をしたというが、「1円ももらえてないんです。それが在職老齢年金制度の影響っていうか、結果なんですけれども…」とぼやいた。

 さらに「私が言いたいのは、年金というのは税金と違って“あなたのために払ってるんですよ、だから将来あなたに返ってくるんです”って厚生労働省はずっと言い続けてるんです。それを信じてずっと年金を払ってきたのに、1円も払わねえってのは何なのか?」と苦言を呈した。