韓国女性軍人の起源は 1950 年に勃発した朝鮮戦争に遡る。
正規軍ではなく義勇軍としての参加から,休戦を迎え曖昧な立場におかれ,以後,彼女たちは排除の危機を乗りこえながらも,1980 年代までは,質的には行政補助的任務,量的には休戦による激減のままのレベルにとどまり続けてきた。
しかし,1985 年の国連女性差別撤廃条約の批准,女性の公的領域への進出を主張するフェミニズム運動,さらには大統領の意向など,軍隊外からのプレッシャーにより,1990年代以降その数は増大をみせている