3.日本産業の創設と満州開発   昭和 3 年(1928)鮎川義介は久原房之助 から引き継いだ久原鉱業を改組、日本産 業を創設し公開持株会社として再生し た。日本産業は鉱業・工業・自動車工業・ 化学・水産などの各部門に直系会社 18 社を有するコンツェルンを形し、

昭和 12 年には三井、三菱に次ぐ企業集団に 成長した。

萩藩士鮎川弥八の長男として誕生。東京帝国大学工 科大学卒業、明治 38 年(1905)渡米し鋳物製造会 社で見習工として働き、帰国後、戸畑鋳物を設立。 昭和3年(1928)義弟久原房之助の後を受け久原鉱 業社長に就任、持株会社の日本産業に改組、日産自 動車・日本鉱業・日立製作所・日本水産などを傘下 に収め、日本最大のコンツェルンに成長させた。
* 萩藩士鮎川弥八の長男として誕生。東京帝国大学工 科大学卒業、明治 38 年(1905)渡米し鋳物製造会 社で見習工として働き、帰国後、戸畑鋳物を設立。