10月26日(土) 04:50〜05:20

高松市郊外の山で3年前から原木シイタケの栽培に取り組む岩部大輔さん(33)。
発達障害、素行障害と診断され、障害者の事業所にも適応できなかった。そんな彼を個人で引き受けてサポートする杉山京子さん(74)。
自身が所有する山でシイタケを栽培する環境を整え、土日には山に上がって岩部さんにたくさんの手料理を振る舞う。
彼女はかつて就労継続支援B型事業所を立ち上げたが、職員との考え方の違いから事業所を手放した経験を持つ。

杉山さんが願っているのは岩部さんの「自立」だ。岩部さんはシイタケ栽培に生き生きと取り組むが、生産はなかなか安定せず、納品先とトラブルを起こしてしまう。
杉山さんは、岩部さんの生きづらさを受け止め寄り添いながらも、自らの年齢もあり今後に頭を悩ませる。
山の中での「温かな関わり」と、外でぶつかる「厳しい現実」。いわば障害者福祉の事業所からこぼれ落ちた2人が自立を目指す1年間を見つめた。

瀬戸内海放送