>>887
 そもそもは米国の小売り各社が、11月第4木曜日の「感謝祭」(米国の祝日)翌日から一斉に始める大規模な年末セールだった。商売が黒字になることを願って名付けられたとされる。

 日本ではどんな経緯で広まったのか。調べると「私たちの知る限り、国内では2014年に弊社が開催したものが初めてのものです」と胸を張る会社があった。米国発祥の玩具販売チェーン大手「日本トイザらス」だ。

 当時、既に米国の玩具店では、ブラックフライデーがクリスマス商戦の始まりとして認知されており、1年で最も大きな商機が見込める時期だった。これを取り入れようと、日本法人のトップに当たる米国人社長が「日本でもやってみたら」と提案したのがきっかけだという。

 初めてのセール開始日は14年11月28日。「BLACK FRIDAY SALE」と銘打って、商品26点を対象にした。

 16年には流通大手イオンも参入した。この頃から、大手スーパーマーケットや百貨店など小売業界でも広まり、繰り返されるようになった。