こんな野原ひろしは見たくなかった 「しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE」のあまりに間違った社会的弱者への「がんばれ!」(ITmedia NEWS)

総じて、筆者は本作に「あまりにもったいない」印象を持った。国民的なアニメ映画で、現実にある社会問題を扱うこと自体は肯定したいし、
最初に掲げた通り優れたポイントもたくさんあるので、うまくやれば誰もが認める傑作になっていたのかもしれないのだ。

だが、やはり提示した問題に対しての最後のひろしの言葉がすべてを台無しにしているし、それ以外でもあまりに配慮に欠けた場面が見受けられた。
せめて、ひろしの一方的な言葉ではなく、非理谷自身の行動で「誰かを幸せにすれば、自分も幸せになれる」ことを証明するシーンがあれば、まだ良かったはずなのだ。