京極夏彦
演劇や絵画を通して可視化した幽霊は江戸後期にキャラクターとして化け物に統合されます。それが明治から昭和にかけて再び分裂した、ということになります。(中略)
見えるはずのなかった幽霊は見えるようになり、写真に写り(笑)、動画にまで登場して怖がられるという、不思議な進化をそれぞれたどったことになるわけです。」