ドーピング疑惑の影が中国の競泳選手らを悩ませている。1990年代に起きた一連のドーピング違反に加え、過去の五輪で3個の金メダルを獲得した競泳男子の孫楊が4年間の資格停止処分を受けたことで、中国競泳チームに対する厳しい視線は避けられない。

五輪と世界選手権で何度も勝利を収めている孫楊は、2018年9月に行われた競技会外検査の際、採取された血液サンプルの入った容器を孫楊と周囲のスタッフが破壊したと認定された。スポーツ仲裁裁判所は今年6月、孫楊に資格停止処分を下した。