6月24日(土) 04:50〜05:20

2011年に秋田市で生まれた保坂幸平君は、生まれつき左ひじから先の手がない。その原因は「羊膜索症候群」。
胎盤の羊膜の一部が剥がれて胎児に絡むもので、その先が欠損して生まれたのだ。
最初はとまどった両親だが、どんなことにも挑戦してほしいと幸平君を育てた。ある日幸平君が聞いた。
「ぼくの左手はいつ生えてくるの?」「残念だけど生えてこない。でも幸ちゃんはきっと何でも出来るから大丈夫、大丈夫」。
サッカー、水泳、開発中の筋電義手、運動用義手での跳び箱。たくさんの挑戦をしてきた。
幼稚園のころから始めた水泳には、両親のある思いがあった。“自分の身体に堂々としてほしい"。
そして1年前、パラ水泳に出会った。自分の身体に合った泳ぎ方を教えてもらいタイムが伸び、平泳ぎで全国大会へ。
「この左手は自分にしかない手なので誇りに思ってます」。新たな夢を胸に未来へ向かう幸平君の姿を伝える。

秋田朝日放送