日本国政府は、北朝鮮の核実験を受け、北朝鮮関係者22人に対して、一度北朝鮮に渡航したら日本には戻れない「再入国禁止」措置を取った。
その中には5名の科学者がおり、2人がミサイルの、3人が核技術の研究者だった。当時その名前は発表されなかったが、問題の准教授はそのひとりだったのである。
少なくともその時点で、彼ははっきり核技術の協力者と見なされていたということだ。
では、その准教授はどんな人物なのか。

神奈川県川崎市生まれで、朝鮮学校で学んだのち、
「89年、名古屋大学工学部に進み、95年、名古屋大学工学研究科修士課程修了。
97年、京都大学大学院入学。
2000年、エネルギー科学博士号を取得。産業技術総合研究所特別研究員を経て、
02年京都大学原子炉実験所の助手となり、のち、准教授である」