『差別用語の基礎知識 '99』p.199-p.200に「片手落ち」の項目がある。「片手がない」という意味だとする意見と、手は「1つの手段」という意味をもつ言葉なので身体障害者に関わる差別表現ではないとの意見もある、ことが書かれている。
マスコミでは誤解を招かないようにこの語を避けるようにしている、とあり、NHKの大河ドラマ「峠の群像」で「片手落ち」を「片落ち」に変えて放送したことが紹介されている。
同書p.299には、本来の意味は「配慮が一方に欠けること」だが、言葉自体から腕のない人が連想されやすく、読む人の立場を考えると使わないほうがよい、と解説されている。