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聖子の歌声はタイアップCMによってテレビで頻繁に流れたものの、当初は顔と名前の浸透度が低く、
CMに出演した山田由紀子が歌っていると勘違いする人も多かった。
山田と2人で行ったCMイベントのサイン会でも聖子の前には誰も並ばず、
「あの娘は誰?」という目で見られ悔しい思いをしたと、後に発言している。
それから程なくしてテレビの歌番組などに聖子が登場するようになると、
その容姿と声量のある魅力的な声が相まって瞬く間に人気が沸騰した。
「エクボ」のCMシリーズではその後も「風は秋色」、「夏の扉」などでも歌唱のみの起用が続いた。
テレビCMで流れる聖子の歌声を初めて耳にした
作詞家の松本隆(後に聖子の楽曲の作詞を手掛ける事になる)は、
「彼女の声の質感と自分の言葉がすごく合うような気がした」と直感的に感じたという。