主人公の五位は摂政・藤原基経の役所に勤務する風采のあがらない小役人

彼は才覚もなければ見た目も貧相で、同僚からも馬鹿にされ、道で遊ぶ子供に罵られても笑ってごまかす、情けない日常を送っている

そんな彼にも夢があった
それは芋粥を、いつか飽きるほど食べたいというものだった