名古屋をはじめとする東海地区というのは、100年位の間隔で大きな地震に見舞われてきました。
1707年に宝永の巨大地震が来ました。このころ、世の中はどうだったかということを考えてみましょう。

1702年に赤穂浪士の討ち入り事件がありました。翌年、1703年に元禄の関東地震が発生しました。これでお元禄の豊かな時代は終わっていきました。
そのころは生類憐れみの令の時代で、お犬様が大事にされていました。この令は地震のあとに終わりました。

その4年後に東海地震、東南海地震、南海地震が1日で起こってしまうという巨大地震がありました。それが、今からちょうど300年前の10月28日です。
この地震の時に、紀州藩の藩主だったのは8代将軍徳川吉宗です。彼が紀州藩の藩主だった時にこの地震がやってきたのです。

この宝永の巨大地震の49日後、今度は富士が大噴火をしました。これでお江戸は大変なことになりました。
飢饉も起き、その後、吉宗がお江戸に出て行って、享保の改革を成し遂げて何とか持ちました。