「漢・唐は日本に在り、宋・明は韓国に在り、民国は台湾に在り」

こういう言い方が中国にはある。

つまり漢王朝(紀元前206~紀元後220、途中、前漢と後漢に分かれる)や唐王朝(618~907)の文物や風習は日本に残り、
宋(960~1279)や明(1368~1644)のものは韓国に残っており、中華民国時代のものは台湾にある――という意味だ。

そして最後に「清朝(1644~1912)のものは中国大陸にある」というオチが付く。

そこには言外に「今の中国にはたいしたものが残っていない」という知識人の自虐が込められている。