>>21

「依存」という語の読みは「イソン」が伝統的な読み方であると言われていています。国語辞典でも「イソン」を主な読みにしているものがほとんどです。
しかし、国語辞典の掲載をよく見ると、「イソン」の項目に「イゾンとも読む」ことを情報に入れるものが多くなっています。
また、平成22(2010)年にNHKが行った調査で「薬物に依存する」の読みを聞いたところ、「イゾン」が92%、「イソン」が6%という結果になりました。
20歳代から60歳以上まで、年代差も見られませんでした。こうした実態を踏まえ、NHKの放送では「イゾン」の読みを優先させることにしました。
「依存」のほかにも「ゾン」の読みを優先させた語がいくつかあります。また、「既存」は両方の読みを同等に認めることにしました。