コロンブスが西インド諸島に着き、パスコ・ダ・ガマが数年遅れで喜望峰を回って、
「大航海時代が幕を開けた」と白人の歴史書は書くが、有色人種にとってそれは受難の歴史の始まりだった。

スペイン軍に同行した宣教師ラス・カサス神父の書いた『インディアスの破壊についての簡潔な報告』(岩波文庫)によると
ジャマイカには約100万人のアラワク族がいたが、「30年後には200人しか残っていなかった」。

カリブ海の諸島にいた1300万人のインディオは100年もたたないうちに絶滅し、
代わりに労働力としてアフリカから黒人が運び込まれた。

今のジャマイカの人種構成は黒人91% 混血7.3% その他 1.7%