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2014年の親ロシア派騒乱時に、2月末からハリコフの庁舎ビル(RSAビル)等を親ロシア分離独立派が占拠しはじめ、これに対抗する親ウクライナ政府統一国家支持の勢力として、Sect82メンバーを中心とする、地元側の自警団として機能した「東部中隊」が結成された。

この組織はアルセン・アバコフ内務大臣と当時のドネツク知事のセルヒ・タルタの支持を得てすぐに内務省の一部のボランティアの警察大隊となり、その地域で戦争が発生した場合にハリコフを保護する役割を課された。アルセン・アバコフ内務大臣は、集団を「ハリコフの黒百人組」と呼んだ。
ハリコフでは戦争は起こらなかったため、「東部中隊」はドンバスに行き、彼らの志願兵は2014年6月にマリウポリの解放に参加し、イロヴァイスクとシロキノの戦いに参加し、2015年8月にアゾフ連隊に正式に加わった。東部部隊が出現したと同時に、アゾフ大隊のバックボーンはアンドリー・ビレツキーの周りに形成された。その後、構成員の制服の色から「Black Men」と呼ばれた。
アゾフは、その中核となったこれらグループのほぼ発足当初から、2014年3月にドネツク地方行政の長となった実業家SerhiyTarutaによって支援された。アバコフ内務大臣の指示で、アンドレイ・ビレツキーとヴァディム・トロイアに面会したタルタ知事は、自身の生まれ故郷のマリウポリに適当な拠点を作る事を約束し、その前にアゾフをキエフ近くのノヴィ・ペトリヴツィにある国家警備隊の訓練場に送り、ジョージア軍出身の教官の元、ここでアゾフは最初の訓練を開始した[21]。