核放棄から始まったウクライナ危機、力なき外交の現実
https://news.yahoo.co.jp/articles/40d7719ba2263d465936ccbafad1640458be854e?page=2

 1991年、ソ連邦は崩壊した。ソ連邦の一部であったウクライナは、独立を果たした。この時、ウクライナ領内には約1900発の核弾頭が取り残されていた。
 ウクライナは独立国として、この核弾頭保持の意向を表明した。だが、ロシアはもちろんのこと、米国、英国が核拡散防止の観点からこれに強く反対した。
 ウクライナに対し、核不拡散条約(NPT)への加盟と、核兵器の撤去が求められた。
 歴史に「もし」は禁物だが、もし1900発の核弾頭のうち、10発でもウクライナが引き続き保有していれば、クリミア半島の併合はなかっただろう。また現在の緊迫したウクライナ情勢もなかったはずだ。
 核にはそれだけの「力」がある。だから北朝鮮は民が飢えても核を手放さない。