イオンの「最低賃金以下」問題から見える、“安いニッポン”の無限ループ(ITmediaビジネスオンライン)

企業からすれば、「世界屈指の安さに異常に執着する消費者」を相手に「値上げ」を宣言するなど、あまりに恐ろしくてできないというのはよく分かる。
が、それを避け続けていたらいずれは、労働者の「血」だけでは済まず、企業本体まで大量の「血」を流さなくてはいけない。
誰かがリスクをとって動かなければ、この「安さの無限地獄」からはいつまでも抜け出すことができないのだ。

その先陣を切ることができるのは、イオンのように日本の雇用を支えている巨大企業だけだ。同社は「お客様第一主義」を掲げる一方で、「絶えず革新を続ける企業集団」だと自認している。