イオンの「最低賃金以下」問題から見える、“安いニッポン”の無限ループ(ITmediaビジネスオンライン)

われらが日本人はそんな寛容さはない。「その店で買うのをやめて他店でその商品を買う」「その店でその商品を買う量を減らす」が多く支持されたのである。
この結果を受けて、同書では、「値上げを断固拒絶すのは日本の消費者だけ」と結論付けている。

もちろん、そこにはこの30年間賃金がビタッと低いままで固定化され、ついには平均賃金で韓国にまで抜かれてしまったという「貧しい日本人」の実像があるわけだが、筆者は戦後70年で定着してきた日本人の「商売の美学」も無関係ではないと考える。