イオンの「最低賃金以下」問題から見える、“安いニッポン”の無限ループ(ITmediaビジネスオンライン)

日本人はあまり自覚はないが、実はわれわれは世界でも有数の「安さに異常に執着する民族」であることが分かっている。
この国で商売、特に小売業をするとなると、「1に安さ、2に安さ、3、4がなくて5に安さ」というほどの「安さの奴隷」にならなくてはならない。

イオンに限らずスーパーなどの小売業は常軌を逸した「安売り競争」への参戦を余儀なくされ、生き残るためには、どうしても労働者の賃金は後回しにしなくてはいけないという構造的な問題があるのだ。
実はこれこそが「安さの無限ループ」を回し続けている最大の原動力となっている。